「気」と「愛」と「ペア・システム」 (22)

「気」と「愛」と「ペア・システム」 ここで、東洋思想(哲学)の「気」の概念について考えてみましょう。 東洋思想(哲学)の帝王学(易学・気学)は、陰陽五行説に基づき確立された学問です。 その「気」という概念は、エネルギー(力)のことです。「元気」、「根気」、「空気」、「病気」など、漢字には、数多くの「気」と言う文言が使われています。 また、「陽の気・陰の気」、「先天の気・後天の気」など、二つの極の…

人間が眼で物質を見ることと夢の違い(21)

三 「夢」と「気」と「意識」と「心情」 (1)眠っている時に見る「夢」 「人間が眼で物質を見る」という視覚は、物質の反射光を眼の網膜細胞が受光し、その光の周波数を色調として脳が認識することにより起こります。               「夢」は、図.の眼を閉じて眠っている時に見ます。光源の下で、反射光を受光する視覚とは異なります。「夢」は、脳が作用して見ているとした心理学や脳科学で研究されていま…

第一原因(サムシンググレート)が観測する(20)

③ 第一原因(サムシンググレート)が観測する  観測者(人間)が存在しない初期の宇宙から、銀河系、太陽系、地球の形成を経て、人類の誕生までに至ったのでしょうか? 物理学では、ダークマターが銀河系を引き寄せる力となったと論ずる研究者もいます。  「ゴッディズム解釈」とは、第一原因(サムシンググレート)が、初期宇宙を観測し、量子(光)が粒子化され、目的性と方向性を持って、現在の宇宙を形成し、人間の誕…

観測の正体とは?(19)

② 観測の正体とは  「観測」が起こると同時に電子などの量子は動きを変えてしまうため、「観測」されていない時の本来の姿は未だわかっていません。何が観測されるかという実験結果は説明できても、見えていない時に何が起こっているのかは知りようがありません。確かめた瞬間に結果が変わってしまうからです。  これに関しては、自分たちが認知できる次元を超えているため、そもそも理解をするのが不可能だと考える研究者…

観測とはいったい何なのでしょう (18)

(10) 観測とはいったい何なのでしょう      ~まるで人間が量子を見ているように、第1原因(サムシンググレート)が宇宙や人間を見ている~ 観測とは一体何なのか。 ・観測者とは何を指す言葉なのか? ・観測者には観測しているという認識が必要なのか? ・観測できるのは意識のある生物だけなのか? 『量子』は物質ではなく、波動性を持った状態でエネルギーとして存在しています。そして、外部からの観測のエ…

量子生物学と脳神経細胞の働き(17)

(9)量子生物学  量子生物学は、量子力学の考え方で生物の活動を説明しようとする科学の一分野です。セント・ジョイジ・アルベルトにより1950年代に提唱され、ミクロのレベルまで考慮して生命の謎を探究することで、生物と量子力学の関係が数多く発見されています。  ≪一例≫ ・鳥の「量子コンパス」。渡り鳥の欧州コマドリは、飛ぶ方向を決める時「量子もつれ」を活用していると考えられ  ています。  ・光合成…

作用しながらより大きい力を生み出すためには?(16)

第5回「科学の統一に関する国際会議」「科学の調和と絶対価値の探求」 1976年11月27日ワシントンDC 基調講演 Rev. Moon  【人間と宇宙万象の存在の原因】 ・このような点から見て、従来の進化論は再検討されなければなりません。進化しようとすれば、作用しなければならず、作用しようとすれば、力によってのみ可能なのですが、それならば、作用しながらより大きい力を生み出すことができるのでしょう…

ダークエネルギーと文先生のメッセージ(15)

② ダークエネルギー  宇宙は、ビッグバンの余韻で膨張し、時間が経つにつれて宇宙の膨張スピードは穏やかになると考えられていました。しかし、1998年、Ia型超新星の観測によって、宇宙は加速膨張していることが分かり、天文学、物理学に衝撃が走りました。宇宙の未来の考え方が大きく変わった瞬間であり、宇宙を加速膨張させている「ダークエネルギー」の存在です。ダークエネルギーは、空間が持つエネルギーと考えら…

「力」に関する文先生のメッセージ(14)

【文先生のメッセージ】 ・科学者は、宇宙は力で形成されており、この力によって宇宙が発生したと言います。しかしそうではありません。電気は、先に力があって作用するのではなく、作用を通して電気が生じます。そして作用する前に、プラスとマイナス、すなわち主体と対象がなければなりません。作用は一人ではできないので、作用するためには必ず、主体と対象がなければなりません。結局プラスとマイナスがあってこそ作用し、…

ダークマターと文先生のメッセージ(13)

① ダークマター  1980年代、銀河の構造と物質の量を計算したところ、銀河の構造を維持するための質量が全く不足し、星が散らばってしまうのです。即ち、銀河の形を維持するには、「見えない何か」が存在するのです。その正体の一つが「ダークマター」です。 これまでの研究で得られた知識を利用することで、ダークマターの特徴をある程度推測することができます。 *ダークマターは光を出さず、光を反射しない真っ暗な…

未解明の力、ダークマター、ダークエネルギー(12)

(8) 現代科学で未解明の力、ダークマター、ダークエネルギー  宇宙を構成している要素で、物質のエネルギーは5%、ダークマター27%、ダークエネルギー68%。物資以外のエネルギーは、いったい何なのでしょうか。 観測できなくて重力を持つダークマターや、宇宙を加速膨張させる正体不明の力、ダークエネルギーです。即ち、宇宙は観測できる5%の物質と、観測できない95%のエネルギーで構成され、後者はまだ解明…

初期宇宙から現在に至るまでの宇宙観測(11)

(7) 初期宇宙から現在に至るまでの宇宙  現代科学によって究明、体系化された宇宙史を調べてみます。宇宙誕生直後の量子状態の初期宇宙から、現在の地球に至るまでのイメージです。 ・ 宇宙誕生直後、陽子、中性子、電子がバラバラで飛び交っている。 ・ 陽子と中性子が衝突し「重水素」や「ヘリュウム」等の原子核ができる。 ・ 温度が下がり、原子核は電子を取り込み原子になる。38万年経過した宇宙です。 ・ …

不確定性原理と「ゆらぎ」(10)

(5)「不確定性原理」とは  量子は、既に述べたように「粒子」と「波動」の2重の性質を持ちます。量子は、「位置」を正確に測ろうとするとその「速度」が正確に測れなくなり、「速度」を正確に測ろうとするとその「位置」が正確に測れなくなります。 つまり量子の世界は常に「ゆらぎ」に支配されていて、私たち人間が『量子はここにあってこの速さで動いている』ということすら決めることができません。この量子の「位置」…

「量子力学」の理論と解釈(9)

(4)「量子力学」の理論と解釈 「量子力学」について、物理学者の間でも議論され、様々な理論・解釈が生まれました。そのいくつかを紹介します。(①~⑤) ① コペンハーゲン解釈 コペンハーゲン解釈とは、ボーアの研究所がコペンハーゲンにあったので、名付けられました。「量子は物質ではなく、波動性を持った重ね合わせの状態のエネルギーとして存在し、外部からの観測のエネルギーを受けた瞬間に一点に収縮した粒子と…

量子コヒーレンスと量子デコヒーレンス(8)

② 量子もつれ 「量子もつれ」とは、2つ以上の量子が互いに関係していることを指し 、 例えば、1つの粒子の状態を測定すると、それと関係のある別の粒子の状態も同時にわかるということです。 2つの量子が強力な相関関係にあり、片方の状態によって、もう片方の状態が同時に確定する、というものです。何千光年離れていてもです、どんなに距離が離れていても、光の速さを超えて、情報が伝達するというのが「量子もつれ」…

量子の「二重スリット実験」と「量子もつれ」、 波動関数の収縮「デコヒーレンス」 (7)

(3) 量子の「二重スリット実験」と「量子もつれ」、 波動関数の収縮「デコヒーレンス」 ①「二重スリット実験」          「二重スリット実験」は、世界で最も美しい10の科学実験(2022年フィジックスワールド読者投票)と言われています。量子は「粒子」と「波動」の二重性を持ち、量子のふるまいは以下のように理解されています。 ・人間が「観測」していないときは「波動」である。 ・人間が「観測」…

マクロとミクロのスケール(6)

(2) 量子力学について  量子力学は、『原子>原子核>陽子>素粒子』と、原子のさらに奥側、ひいては物質の根源を科学的に解明しようとする分野です。即ち、見えない世界を科学する学問です。  量子力学が登場する20世紀以前は、日常的に目撃する事柄は、全てニュートン力学によって証明されている時代でした。物体の「位置」や「運動量」(=質量✕速度)が分かれば、物体がこれからどうなるか必ず分かるという物理学…

自然界の階層構造と物理法則(5)

宇宙には様々な現象があります。超新星爆発、恒星の核融合、超電導などなどです。 人類はこれらほぼすべての現象をたった2つの理論で表すことに成功しました。その理論が、一般相対性論と量子論です。 宇宙を幾何学上の舞台だと記述する一般相対性論を使えば、重力や宇宙のエネルギー電磁気学的現象、力学的現象を説明できます。 対する量子論は、宇宙を場と場に満たされた粒子で表します。こうすることで、素粒子の相互作用…

科学が探し求めてきた外的真理(4)

2 科学が探し求めてきた外的真理 (1) 科学について  科学には「最狭義」から「最広義」の意味があり、様々な捉え方がありあります。  (ウィキペディア) ・「最狭義」自然科学・理学。 ・「狭義」実験や観測、または科学的・自然科学的方法に基づく定量的研究。その成果。 ・「広義」自然科学、社会科学、人文科学などの総称。基礎科学・応用科学・理工学・工 学・医療科学 ・「最広義」学術・学問全般。実験・…

「宗教と科学を統一する新しい真理」(3)目次と構成

【目次】 一.「宗教と科学を統一する新しい真理」とは、どのようなもの        なのでしょう。 1.宗教と科学について 2 「新しい真理」にある「一つの課題」とは、いったい何なの             か? 二.宗教が探し求めてきた内的真理と科学が探し求めてきた外的 真理 1.宗教が探し求めてきた内的真理  (1)「神はご自分にかたどって人を創造された」と【聖書】 に記されている  (2)…