量子の「二重スリット実験」と「量子もつれ」、 波動関数の収縮「デコヒーレンス」 (7)

(3) 量子の「二重スリット実験」と「量子もつれ」、 波動関数の収縮「デコヒーレンス」


①「二重スリット実験」
 

     


 「二重スリット実験」は、世界で最も美しい10の科学実験(2022年フィジックスワールド読者投票)と言われています。量子は「粒子」と「波動」の二重性を持ち、量子のふるまいは以下のように理解されています。
・人間が「観測」していないときは「波動」である。
・人間が「観測」すると、「粒子」になる。
・「人間の意識」で、コントロールできる可能性がある。




「量子」は、波動性を持った状態でエネルギーとして存在し、外部からの観測のエネルギーを受けた瞬間に一点に収縮した『粒子』となって出現します。この”エネルギー状態の量子”が”『粒子』となって出現”する現象のことを波動関数の収縮(=デコヒーレンス)、または「観測者効果」と呼びます。
「2重スリット実験」は、1974年までは思考実験でしたが、実験技術の向上によってその年に初めて実証実験が行われました。その後、1989年日立製作所の外村博士が追試を行い、現在に至ってます。

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