量子論の新しい解釈「ゴッディズム解釈」(29)

(4)量子論の新しい解釈「ゴッディズム解釈」


 量子力学を解釈するに当たって、前述のコペンハーゲン解釈は、現在の科学技術の道具として全く不自由はなく、先進国の産業 技術発展に利用されています。そして、この理論の解釈は、目に見えない量子を「確率的な波の広がり」と仮定し、波動関数で表すという「不確定性原理」で成り立っています。
 コペンハーゲン解釈の理論は、観測された量子の波長だけが物質化し、観測されない波長は「そこにあるかもしれないし、ないのかもしれない」という「確率的な波の広がり」として存在することになります。
では、このコペンハーゲン解釈の理論に対して、
・人間ではない生物、例えば、犬や猫や魚や昆虫が観測することで、量子レベルの波長は物質化するのでしょうか?
・地球歴史6億年くらい前に、目を持つ生物が誕生したとされていますが、それ以前の観測者は誰なのでしょうか?
・2012年のノーベル賞は、量子が粒子化(物質化)する要因、即ち「観測」とは「環境物質との相互作用」ということが、実験によって証明され受賞となりました。
 

この宇宙を形成している要素は、物資のエネルギーが5%、残りの95%はダークマターやダークエネルギーとされ、科学ではまだ解明されていない良く分からないエネルギーなのです。宇宙に存在する物質のエネルギーを計算すると、この未知のエネルギーは必ず存在する事は確かなのですが、・・・それが何なのかよく分からないのです。
 このエネルギーが「観測者効果」の原因とするなら、観測できないエネルギーを観測の指標とすることになり、矛盾を引き起こしてしまうのです。
ですから、物質を中心とする科学の理論で、ダークマターやダークエネルギーを解明することには、限界があることが分かるのです。


 1998年、宇宙が加速的に膨張していることがハッブル望遠鏡で観測され、その原因となるダークエネルギーが何なのか、何処から来ているのか、物質を尺度とする科学では到底説明することができないのです。




 原理講論「再臨論」に、『聖書を解釈する者が、その観点をどこに置くかということが、最も重要な問題である』とあります。同じように、量子論においても数多くの解釈が有り、その解釈をする者がその観点をどこに置くかということが最重要の問題です。


即ち、物質や生物、人間を「観測」の指標に置くのではなく、第1原因(サムシンググレート)を観測の指標に置き、その観点で量子の振る舞いを解釈することによって、シンプルな理論構築が可能となります。理論物理学では不可能であった相対性理論と古典力学と量子論を統一した「超大統一理論」の構築も、広義の科学「ゴッディズム解釈」で可能になります。(参考統一思想に添付)





 即ち、人間が量子の世界を見るように、第1原因(サムシンググレートが)が森羅万象はじめ人間を見ていて、物質化しているという「存在の理論」を構築すれば、「観測者効果」を論証することができます。その必須条件が、人類は万有の創造主の実在を認めるということです。そのことは、文鮮明牧師の「原理講論 創造原理」に目に見えない神の実在、被造世界に潜むの森羅万象の普遍的な法則が最広義の科学として明確に記載されています。


 以上の論証から、量子力学を解釈するにあたって、新しい解釈を提言致します。
それは、ビッグバン前の宇宙から未来に至るまで、第一原因(サムシンググレート)という観測者が存在しているという理論です。宗教的には「God」と呼びます。「アッラー」とも「ヤハゥエイ」「仏様」「ZPF」など何と呼んでも構いません。


 心情を持つ第1原因(サムシンググレート)が、方向性と目的性をもって、創造したのが被造世界であり、宇宙・人間であるという解釈です。このことを文鮮明先生が教示される「Godism」と言い、量子力学の解釈を「ゴッディズム解釈」と提唱致します。この理論が詳しく記載されている先生の教材として、「原理講論 創造原理」をご紹介致します。
 先端科学である量子力学の理論を、「ゴッディズム解釈」とすることによって、宗教と科学の統一された「一つの課題」は『神様は被造世界を見ている』いう文脈に置き換えることができます。

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