私たちは無数の意識で構成されている(24)

④ 私たちは無数の意識で構成されている


 意識とは、「自分の今ある状態や周囲の状況を認識できている状態のこと」、と辞書にあります。
では、ここに存在している人間が、私であると認識しているこの「何か」の正体とはいったい何なんでしょうか?
・脳の電気信号から生み出される「何か」と科学的に考える人。
・肉体に宿った霊的な「何か」とオカルトチックな考えをする人。
・科学では観測できない別の次元に存在している「何か」と考える人。
 色々な考えをしている人が存在します。

ただ、ほとんどの人の共通認識として、意識とは人間の行動を決めている非常に高次な存在、つまり人間の行動や思考は、私という意識がすべて支配しているという事です。


人間は息を吸ったり、心臓を動かすことを意識することはありません。意識せずに体は勝手に動くし、意識して動かすこともできます。自律神経と運動神経の働きです。例えば、腸管神経系には、脊髄の5倍のニューロンがあり、セロトニン(幸せホルモン)の90%が作られています。腐敗物が大腸に届くと、脳の指令を待たずに下痢をすることは。大腸の意識(ニューロン)が指令を出していると考えられます。


 意識というものは身体にある脊髄や心臓・腸などを含めた集合地であり、脳の各部位を中心として身体全体に意識という物が発生しています。私たちの脳も、前頭、後頭、側頭など、様々なタイプの中枢神経の複合体であることが分かっています。脳自体に多くの独立した認知能力、意識が存在していることになります。その連携が極めてスムーズである状態が人間です。身体は無数の意識で構成されているのかもしれません。

 人間は自分自身のことを、客観的に見ることができます。この客観的に自分を見ている意識とは何なのでしょうか?意識と思考は同一でなく、意識とは単なる脳の観察機能である、と捉える脳科学者もいます。


 また、集団意識と言う言葉もあります。集団が意識を持つとはどういうことなのでしょうか?
意識を科学的に解釈することは、まだまだ未知の世界です。


     



肝臓、心臓、胃、肺、腎臓など 臓器はそれぞれ独立した器官として存在し、それぞれは相関関係にあり、まるで意識があるように情報交換をして機能維持をしています。(NHK報道番組)

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