量子と意識、量子脳理論(23)
(2) 量子と意識
① 哲学者による「意識」の見解
「意識」とは何ものであって、どのような仕組みなのかは、現代の最先端科学でも本当のところは、まだ何もわかっていません。意識が物質なのか、非物質なのかでさえ、現代科学では解明されていません。この問題は17世紀以降、哲学者たちによって議論がされてきました。この問題に関する代表的な見解を以下にまとめました。
② 現代脳科学による「意識」見解
脳科学でいう「意識」とは、主に医学的な「意識レベル」、または、実験心理学や哲学で扱う「クオリア」(意識にのぼってくる感覚意識やそれに伴う経験)や「意識内容」のことを指します。現在では、脳科学や認知科学の発展に伴い、意識や精神現象が脳内でどのように生じるか研究が進んでいます
【量子脳理論】
「意識」を解明するためには、量子力学が必要であるとする意見です。脳の振る舞いや意識の問題において、脳神経系が持つ量子力学的な性質が深くかかわっているとする考え方です。
③ 意識の正体:脳の電磁場変動と量子イオンの相互作用
3万年前のショーべ洞窟の動物の岩絵:実在しない絵(上半身人間+下半身バイソン)は、いくつかの観念を組み合わせて新たな概念を作り出すという、もっとも強力な観念の使い方の証拠です。
ある複雑な情報の塊(観念)を、私たちの意識がそれを一つにまとめることで、自分にとって意味のある概念を作るもの。
「観念」に関する仮説;「観念」は、脳の電磁場の変動として現れるという仮説です。
量子の動きは、人間の意識(心情)に影響されるという研究結果があります。「量子力学コーチング」を確立した高橋宏和氏が提唱する「願望実現論」のように、「引き寄せの法則」や「思考の法則」なども、意識(心情)によって事は動くとする、最先端の「量子力学」なのかもしれません。
「量子力学」は、科学なのか?疑似科学なのか?
量子科学技術として医療やコンピューターなどに、実用化される時代の到来と共に、量子と意識(心情)の科学的研究が行われています。