科学の世界の原則と量子の世界の解釈(28)ー1


(2)量子力学の解釈について


 量子は、波動と粒子の二重性を持ち「観測」によってその挙動が変わることが実験により確認されています。
その挙動の解釈には、コペンハーゲン解釈、多世界解釈、マルチバース理論、意識解釈、テレパシー論、など、様々な解釈や理論が数多くある事は前述しました。
 代表的な、コペンハーゲン解釈は、目に見えない量子の世界を、見た時点で推測をするために、波動関数を用いて数式化し、不確定性原理と称したものです。見えてない時の量子の状態は、様々な思考理論でしかなく、推定段階で科学的確証ができません。
 科学の世界は再現性があり、誰がやっても、何処でやっても、何度やっても同じ結果が得られるということが原則です。しかし、量子の世界は、その原則が全く通じない不思議な世界です。見えない量子をどのように解釈するのかは、仮説段階の理論でしかありません。
 「火」の原理を解明するまでは技術が勝っており、観測結果から技術を組み立てていました。量子力学の世界は観測ができないため、理論研究が盛んに行われ、科学技術(実験)より理論研究が勝ります。現在、理論と科学技術のレースは理論が優勢です。


                                      

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