恒久的平和世界の道
恒久的平和世界の道 序 文
共産主義の終焉と冷戦時代の終結を導き出された文鮮明先生はかつて、地球村の人類に破局的な危機が到来するだろうという警告と預言のみ言葉を残されました。そして、その危機から人類が生き残ることは勿論、悠久の歳月にわたって夢見てきた永久平和世界に進む為のビジョンと道を提示されました。
朝鮮戦争が終わった直後の1954年5月1日に、先生は通称「統一教会」として知られている世界基督教統一神霊協会を創設されました。先生はその創設の時から「私はこの教会の看板を一日でも早く降ろす時が来ることを願う。私は一つの教派や宗派を作る為に神からメシヤとして召命されたのではない」と語られました。 先生は統一教会の為に資源を投入されませんでした。寧ろそれとは反対に、統一教会とご自身に従う弟子たちや家庭を犠牲にして、神の救世摂理と地球村人類平和の為の活動に全てを投入されました。
教会の建物や公職者の福祉に資金を使うことを厳格に禁止され、そのような動きに対して憤怒までされました。先生のこのような哲学は、霊界に聖和される最後の瞬間まで変わることはありませんでした。
神の救世摂理と人類の救援摂理の為に先生が展開された様々な活動は、内的な超宗教運動と外的な超国家運動に大別することができます。先生が世界基督教統一神霊協会の創設と共に一番先に始め、また最も多くの資金と資源を投入した分野は、この内的な超宗教運動です。この運動によって誕生したのが、超教派運動・超宗教青年連合・世界宗教議会・世界平和宗教連合・世界経典といったプロジェクトでした。
外的な超国家運動としては、国際勝共連合・世界平和頂上会議・南北米統合運動などといった運動が代表的です。この他にも、教育・学術(科学の統一に関する国際会議・平和教授協議会など)・文化芸術・言論・スポーツ・経済・アフリカ支援事業など、人類を福祉と平和に導く為に全ての関心と資源を投入されました。
先生は50年余りにわたって全世界的に展開され、全ての資源を投入した外的基盤を結集して、1992年2月に「世界平和超宗教超国家連合」を創設されました。この創設大会の基調演説において、先生はこの団体の使命は「国連刷新」だと明言されました。既存の国連は出発の時から生来的な限界を抱え、その創設後も共産主義と世俗的人本主義によって変質してきたため、本来の国連、即ち神を中心にした国連に帰らなければならないと語られました。
新千年である2000年を迎えて、超宗教超国家連合は、ミレニアム大会を国連で開催しました。この大会で先生は、国連刷新の方向として「第一に国連を上下両院制に改編すること、第二に全ての国境線を撤廃すること、第三に真の父母・真の家庭の日を宣布すること」を提示されました。先生はこの日、もし既存の国連が神のこのみ旨に従わなければ、新しい国連を設立するという警告のみ言葉を語られました。このみ言葉に従い、新しい国連、即ち「アベル国連」として2005年9月にニューヨークで創設され宙平和連合、即ちUPF(Universal Peace Federation)でした。このUPFはグッドガバナンス(Good Governance)をこの地上に実体的に樹立する主権復帰摂理機関としての使命も持っています。
冷戦時代が終わった直後、1990年代に先生は、神を父母とする人類一家庭一兄弟姉妹を意味する「One Family Under God」の時代を開きました。1992年に世界平和女性連合、1994年に世界平和青年連合と世界平和青年教授連合、そして1996年に世界平和統一家庭連合を創設され、全世界的に純潔と真の家庭の運動を展開しました。この純潔と真の家庭の運動を通じて、地球村の全人類が神を父母として侍る子女となり、一つの家庭を成して祝福の世界化・普遍化・平準化、そして全ての障壁を越えた交叉・交体祝福の時代を開かれました。
先生は、神主義(GODISM)を八大教材教本として編纂されました。八大教材教本には、『原理講論』『文鮮明先生み言葉選集』『世界経典』『天国を開く門、真の家庭』『天聖経』『平和の主人、血統の主人』『平和神経』、「家庭盟誓」があります。この中でも三大経典は、『天聖経』と『平和神経』と「家庭盟誓」です。この三大経典には現在、そして未来の人類が神を中心とした一つの世界・永久平和世界に至るビジョンと道が示されています。
それで2010年代、生涯最後の公式大会となった「天地人真の父母定着実体み言葉宣布大会」において「この八大教材教本は人類に与える贈り物であり遺言である。神を中心とした平和世界が実現するその日まで、この教材教本を中心に進め」というみ言葉を残されました。
文鮮明先生は、真なる父母・真なる師・真なる主人であられました。先生は、地球村人類が「神は自らの父母である」と悟り、その土台の上でより優れた子女・弟子・主人となることを願われました。
本書『恒久的平和世界の道』は、筆者が真なる父母・真なる師・真なる主人であられた文鮮明先生に60年あまり侍り従ってきながら、その方のみ言葉と指示によって行ってきた、決して容易ではない摂理的大会において発表した演説文の一部を集め編纂したものです。
真なる父母・真なる師・真なる主人を失い、混沌とした世界の中で道を見つけることができずに放浪している人類に、少しでも先生のみ言葉とビジョンを悟らせ、そのことを通じて現在の危機を克服し、恒久的平和世界である「One Family Under God」の時
代を成していくのに、少しでも役立つことができることを願う心情を込めて本書を編纂しようと思います。
また、日本語出版を引き受けてくださった出版図書胎鳳の趙晟漢社長、日本語監修をしてくださった藤野芳久氏、西野純一氏と、翻訳をしてくださった江原武夫氏、村上絵美氏に心から感謝の意を表したいと思います。
2023.3.15. 著者 郭錠煥
【目 次】
第1部 平和の根源であられる神
神と被造世界
神の三大心情と恨
平和の根源であられる神
人間の幸福と絶対価値
宗教儀式と純粋精神
平和世界の為の神の理想家庭
第2部 生命をかけた真の愛と平和の道
文鮮明牧師を紹介します
文鮮明牧師の霊的な生
文牧師の宗教的ビジョンと活動
文牧師と統一運動の精神的伝統
文鮮明先生の海洋に対するビジョン
人類の真の父母
生命がけの真の愛と平和の道
創造本然の位相で尊貴と栄光を享受して下さい
真のお父様・文鮮明総裁の摂理史観と天一国創建時代祝福家庭の正しい歴史意識
第3部 平和世界の為の超宗教超国家運動
超宗教運動の摂理的理想と目的
世界和合に向かう超宗教運動
超宗派的活動の志向性
超宗教超国家平和議会創設大会の開会の辞
天宙平和連合創設大会の歓迎の辞
『世界経典』発刊の辞
世界平和実現の普遍的価値と新しいモデル
共存と平和に向かう中東平和運動
世界平和の為の米国の責任
恒久的世界平和構築の道
朝鮮半島統一と世界平和統一の為の連帯
国連平和軍聖戦追慕連合会総会での演説
世界平和の為のスポーツ祝祭
第4部 平和世界の為の世界人の使命
世界平和教授協議会と世界平和
世界平和の為の田舎化
新千年時代の高等教育の役割
地球村時代の青年の使命
人類の保健と環境の為の宗教の使命
NGO の核心価値と使命
新時代の言論の役割
パンタナールの保存と恒久的発展
新時代の平和大使の使命
統一神学大学院学位授与式の演説文
憲法制定の原則
民主主義体制の分析と忠告
成功の為の新しい基準
第5部 平和世界の為の蒙古斑同族の使命
蒙古斑同族の歴史・文化・家庭の伝統と価値
真の愛の価値観は平和の根源
人類文明の根源と血縁的根
モンゴリアンの核心価値と世界平和
モンゴリアン文明の核心価値
『蒙古斑同族と世界平和』発刊の辞
第6部 心情文化と永久的平和の為の交叉・交体祝福
倫理の基礎である家庭
心情文化世界の創建
心情文化世界創建と永久的平和の為のリーダーシップとグッドガバナンス
リーダーシップとグッドガバナンス
「人類は一兄弟、世界は一家庭」という理想実現と交叉交体祝福
祝福を通じた天一国国民のアイデンティティ確立
平和理想世界の実現は神の創造理想