トランプ米大統領「韓国政府による教会への家宅捜索」を懸念
トランプ米大統領は25日にホワイトハウスで韓国の李在明大統領と会談した際、「韓国政府による教会への家宅捜索」を懸念した。名指しは避けたものの、聯合ニュースなど韓国メディアは、単立教会としては世界最大の汝矣島(ヨイド)純福音教会と、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への捜査を挙げている。
トランプ氏は25日、首脳会談に先立って記者団に「韓国の新政権が教会を対象とした悪質な強制捜査をしたと聞いた。米軍基地にも入って情報収集したというが、本当なら容認できない。後で大統領に聞いてみる」と述べた。
首脳会談前半のメディアに公開された部分で、トランプ氏は李氏に「教会が捜索されたと聞いた」とただした。李氏は「ご存じの通り、韓国では非常戒厳による混乱が収まったばかりで、特別検察官による捜査が行われている。私のコントロール下になく、特別検察官が行っているのは事実確認だ」と答えた。
トランプ氏は「(特別検察官の)名前は『正気を失ったジャック・スミス』か」と、かつて自身を訴追した特別検察官の名前を出してジョークを飛ばした。
韓国の特別検察官は、災害救助中の海兵隊員が死亡した事故で軍上層部が責任を回避しようとした疑惑に関連し、汝矣島純福音教会を捜索。また、別の疑惑で米軍と共用の韓国軍基地が捜索されており、トランプ氏の指摘はこれを指しているとみられる。
聯合ニュースはこのほかに、尹錫悦前大統領の妻、金建希氏の不正疑惑を巡って、旧統一教会本部が捜索されたことにも触れている。トランプ氏は就任前の2022年、教団系の集会に安倍晋三元首相とともにビデオメッセージを寄せている。

トランプ氏、金正恩氏との会談を希望 韓国大統領に伝える(CNN)
米国のトランプ大統領は、25日に行われた韓国の李在明(イジェミョン)大統領との会談で、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記との会談に前向きな姿勢を示した。李氏との会談では朝鮮半島の平和と北朝鮮の核兵器能力について協議した。
6月に大統領に当選した李氏は、ホワイトハウス訪問の際、トランプ氏に対し南北間の平和構築への協力を要請。トランプ氏の1期目の任期中、状況はより安定していたと主張した。
「世界の平和問題にこれほど関心を持ち、実際に成果を上げた大統領は、あなた(トランプ氏)が初めてだと思う」「朝鮮半島の平和を実現し、金正恩氏とも会談することを期待している」(李氏)
さらに、トランプ氏が「平和の使者」として行動するのであれば「積極的に支援する」とも表明。韓国と北朝鮮の間の緊張を「実際に解決できるのは、米国大統領だけ」だと述べた。韓国と北朝鮮が戦った朝鮮戦争は1953年の休戦協定により終結したが、平和条約は結ばれておらず、両国は理論上は依然として戦争状態にある。
トランプ氏が掲げる「米国第一主義」政策によって、韓国は米国との貿易関係、軍事関係で共に圧力を受けている。
今回の訪米で李氏は、韓国を代表する企業のトップやビジネスリーダーらを多数同行し、多くの投資を発表した。
大韓航空は声明で、米ボーイングから航空機103機、GEエアロスペースとCFMインターナショナルからエンジンと整備プログラムを購入する予定を明らかにした。投資規模は500億ドル(約7兆4000億円)に上るとした。現代自動車グループも26日の声明で、対米投資額を当初計画の210億ドルから260億ドルに増額すると発表している。
李氏は首脳会談後に出席した韓米ビジネス・ラウンドテーブルで、韓国企業は米国に合計1500億ドルを投資する見込みだと明らかにした。
トランプ氏との会談で李氏は、トランプ氏のゴルフ好きとさまざまなゴルフ施設への愛着を念頭に置き、北朝鮮にトランプタワーを建てるべきだと冗談を言った。「そうすれば平壌でもゴルフができるようになる」
これにトランプ氏はすぐ同意した。南北双方との和平交渉と平和構築に向けた取り組みは、波乱に満ちた同氏の最初の任期において重要な位置を占めていた。
トランプ氏は「そうするつもりだ。そして、我々は協議を行う。彼(金氏)は私と会談したいと思うだろう」「我々は彼と会談することを楽しみにしており、関係改善に努める。あなた(李氏)はその一助となるだろう」と語った。
そうした会談が実現するかどうかは不透明だ。北朝鮮の国営メディアは米韓合同軍事演習について、米政府が朝鮮半島を「占領」する意図を示していると主張した。ロイター通信が韓国現地時間26日の午前に報じた。
李氏は25日、トランプ氏との会談後、北朝鮮は核兵器生産能力を拡大しており、現在では年間10~20発の核兵器を生産できると述べたが、証拠は示さなかった。
トランプ氏と金氏は、2018年と19年に行われた前例のない米朝首脳会談で同席している。トランプ氏は金氏と「非常に良好な関係」にあると誇示。25日にも過去の会談での成功に言及し、金氏のことは「ほとんど誰よりも」よく知っていると主張した。